右上腕二頭筋と左膝の問題で負傷者リストに入っていた大谷翔平が、ポストシーズンを前に戦列へ戻った。ドジャースのアンドルー・フリードマン編成本部長は、大谷がチームへの貢献を優先するあまり、自身の状態を実際より軽く伝える傾向があるとの認識を示した。前例の少ない二刀流選手を長期的に支えるため、本人の感覚と球団側の客観的な評価をどう組み合わせるかが課題になっている。
ポストシーズンを前に大谷が復帰
スポニチアネックスによると、大谷は右上腕二頭筋の炎症などにより負傷者リストに入っていたが、9月24日のパドレス戦で「2番・指名打者」として先発メンバーに復帰した。
大谷は9月3日のカージナルス戦から複数試合を欠場。7日のレッズ戦で一度復帰したものの、右腕の状態が悪化し、8日から再び欠場した。11日に15日間の負傷者リストへ入り、適用日は8日にさかのぼった。
MLB.comも、大谷が左膝と右上腕二頭筋に問題を抱え、十分な回復期間を確保するために球団が負傷者リスト入りを決めたと報じている。
フリードマン編成本部長は、休養によって大谷の状態が改善したとの見方を示した。レギュラーシーズンの残り試合では、ポストシーズンに向けて打撃のリズムとタイミングを取り戻すことが重要になる。
ただし、全試合に出場させるか、一部で休養日を設けるかは、試合ごとの負荷と本人の状態を確認しながら判断するとしている。
勝利を優先する選手の自己申告
球団が直面しているのは、大谷本人の出場意欲と、体調を客観的に把握する必要性の両立だ。
フリードマン編成本部長によると、大谷は休養日、登板日、打順などについて球団と話す際、チームの勝利に必要なことであれば対応する姿勢を一貫して示してきたという。
一方、試合に出たいという意志が強い選手ほど、痛みや疲労を実際より軽く伝えることがある。フリードマン編成本部長は、この傾向は大谷に限らず、フレディ・フリーマンやクレイトン・カーショーにも見られたと説明している。
これは選手が情報を意図的に隠していると断定する話ではない。本人が感じる不調の程度と、実際の競技負荷による身体への影響に差が生じる可能性があるという問題だ。
二刀流には既存の管理モデルがない
大谷のコンディション管理をさらに難しくしているのが、投打二刀流による負荷の大きさだ。
投手としての調整、打者としての日々の出場、走塁や移動を並行するため、一般的な投手または野手と同じ基準だけでは状態を判断しにくい。
フリードマン編成本部長は、大谷のような選手を管理した前例が球団側にもなく、過去の事例をそのまま当てはめることができないとの認識を示している。
今後は本人からの申告だけでなく、医療スタッフによる診察、トレーニングデータ、打撃や投球時の動作、試合後の回復状況など、複数の情報を継続的に共有する必要がある。
球団に求められる情報共有の仕組み
今回の発言から見えるのは、大谷個人の問題というより、球団全体の選手管理に関する課題だ。
選手の競争心を尊重しながら、必要な休養を判断するには、本人、監督、編成本部、医療スタッフ、トレーニング部門が同じ情報を共有しなければならない。
特に二刀流では、打撃への影響、投球再開までの過程、左右の膝や腕への負荷などを個別に見るだけでは不十分になる可能性がある。日々の変化を総合的に評価し、出場、休養、投球プログラムを調整する仕組みが重要になる。
球団が大谷の状態をどのような指標で判断しているか、本人の自己申告と客観的データに差があった場合に誰が最終判断を下すのかについては、今回の出典だけでは確認できない。
また、契約、保険、代理人との情報共有に与える影響についても、元記事には具体的な記載がないため断定できない。
出典一覧
- スポニチアネックス「大谷翔平は自身のコンディション『軽く伝えてしまう』ドジャース編成本部長が語る“ジレンマ”」
- 公開日:2026年9月24日
- Googleニュース経由URL:https://news.google.com/rss/articles/CBMijwFBVV95cUxNMEJDSWF6UGV6dXUwMklKQjRSczFaSlZfcUI0Sm9KTHJSSVdxTHJkSU5RZ2ozUlRLV3FtWGVsZTFSMlFqSGpnN1AxX0lmWVBlMXMxeXpQUk5tWGt1Rm8za1U0YVU3WVZwOFVHanZMRWZJRTJZeUZuTlNIcFRCZGFTYUVMTXlsZkZPY2R3V05pNA?oc=5
- MLB.com「Ohtani (knee, biceps) placed on injured list; top prospect De Paula called up」
- URL:https://www.mlb.com/dodgers/news/shohei-ohtani-out-of-lineup-again-vs-reds
- 確認日:2026年9月25日
