ニューヨーク・メッツで救援に回った千賀滉大が、2026年オフに重要な岐路を迎える。8月初め以降は高い重要度の場面を任され、16回2/3で防御率3.78、22奪三振を記録した。一方、本人が希望するのは先発への復帰だ。若手先発陣の台頭に加え、契約が残り1年、年俸1,500万ドルとなるなか、メッツは2027年の役割を整理する必要がある。

救援転向後は16回2/3で22奪三振

メッツはシーズン終盤の約2か月間、千賀を高い重要度の場面で起用する救援投手として試した。

MLB.comによると、この期間の成績は16回2/3を投げて防御率3.78、22奪三振。先発時より登板時間が短くなったことで、フォーシームとフォークを中心にした投球へ切り替え、球種を絞る傾向も見られた。

リリーフとして一定の結果を残したことは、2027年の起用法を検討するうえで球団側の選択肢を広げる材料となる。ただし、メッツが救援での継続起用を正式に決めた事実は、現時点では確認されていない。

出典:MLB.com「Senga’s role, future with Mets uncertain entering ’26 offseason」

千賀本人の希望は先発への復帰

救援で結果を残しても、千賀本人の希望は変わっていない。MLB.comは、千賀が先発ローテーションで投げることを引き続き望んでいると伝えている。

千賀はメジャー1年目の2023年に防御率2.98を記録し、ナショナル・リーグのオールスターにも選出された。本人にとっては、そのシーズンに近い投球を取り戻すことが目標になる。

若手投手の台頭で先発枠の競争は激化

メッツにはノーラン・マクリーン、クリスチャン・スコット、ザック・ソーントン、ジョナ・トングらの若手投手がいる。ショーン・マナエアや、オフに新たに獲得する可能性のある投手も含め、2027年の先発枠をめぐる競争は厳しくなりそうだ。

MLB.comは、千賀が来春の時点で先発5人の一角として扱われる可能性を低いと分析している。ただし、これは記事執筆者による見通しであり、球団が先発ローテーションから外すと正式発表したものではない。

負傷者や新戦力の獲得状況によって編成は変化するため、現段階で千賀の役割を断定することはできない。

契約は残り1年、トレードには本人の同意が焦点

MLB.comによると、千賀の契約は残り1年で、2027年の年俸は1,500万ドル。メッツが先発としての起用を優先しない場合、救援で残留させるほか、先発投手を求める球団とのトレードが検討材料になる可能性がある。

ただし、メッツが現在、千賀を具体的にトレード市場へ出しているとの公式発表はない。「トレードの可能性がある」という段階と、「交渉が進行している」という段階は区別する必要がある。

また、千賀が2022年に結んだ5年総額7,500万ドルの契約には、全球団を対象とするトレード拒否条項が含まれていた。条項が現在も変更されず有効であれば、移籍には千賀本人の同意が必要になる。条項の最新状況は公開前に再確認したい。

出典:MLB.com「Mets sign Kodai Senga to 5-year deal」

メッツが選べる複数のシナリオ

現時点で考えられる主な選択肢は、次のとおりだ。

  • 春季キャンプで先発ローテーション入りを争わせる
  • 先発の控えとして待機させる
  • 高い重要度の場面を担当する救援投手として起用する
  • 本人の同意を得たうえでトレードを検討する

救援での投球が評価された一方、本人の先発志向も明確だ。メッツは投手陣全体の構成だけでなく、千賀が力を発揮できる役割との両立を考える必要がある。

千賀の2027年が先発復帰、救援継続、あるいは新天地への移籍となるのか。球団と本人の方針がどこで一致するかが、このオフの焦点となる。

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